絹本著色十一面観音像

重要文化財(鎌倉時代)

絹本著色。縦202.5cm、横85.8cmの画面に、荘厳な雰囲気を漂わせた十一面観音が描かれている。左手に蓮華を刺した花瓶を持ち、右手は手首に数珠をかけ垂れている。

全体に極めて精密な技法で描かれており、長めに描かれた手や鋭く伸びた爪、蓮華座の描き方などに宋画の影響が見える。鎌倉時代(13世紀)の作と考えられる。